PointPaletteてのひら点群

ヘルプ・使い方

各機能が「何をしているのか」と、「どういうときに気をつけるか」をまとめています。 アプリの中でも、項目の横にある をクリックすると同じ内容の要約が読めます。

1. PointPalette について

PointPalette は、レーザースキャナやドローンで取得した点群データを、専門ソフトを使わずに 閲覧・編集・書き出しできるソフトです。点群を初めて扱う方でも使えるよう、機能をあえて絞って作っています。

扱うのは点群の標準仕様(ASPRS LAS)で決められている項目だけです。ソフトメーカーが独自に追加した項目は 読み込み時に取り除きます(確認のメッセージが出ます)。詳しくは 6. 点群を読み込む をご覧ください。

分類は国際標準(ASPRS)で記録されます

画面では「地面」「建物」「高木」など分かりやすい日本語で表示していますが、ファイルに書き込まれるのは ASPRS 標準のクラス番号です。そのため、書き出したデータを他社の点群処理ソフトで開いても正しく認識されます。

2. 導入(インストール)

PointPalette にインストール作業はありません。 ダウンロードした zip ファイルを展開し、中の実行ファイルを起動するだけでお使いいただけます。

手順

  1. ダウンロードした zip ファイルを、任意の場所に展開します。
  2. 展開してできたフォルダの中の PointPalette.exe をダブルクリックします。

展開先はどこでも構いません(デスクトップ、ドキュメント、外付けドライブなど)。 フォルダごと移動・コピーしても、そのまま動作します。

フォルダの中身の位置関係は変えないでください

展開したフォルダには、PointPalette.exeresources フォルダが並んで入っています。

展開してできたフォルダ\
├─ PointPalette.exe   ← これを起動します
└─ resources\         ← 動作に必要です。移動・削除しないでください

PointPalette.exe は、同じ場所にある resources フォルダを参照して動作します。 次のことをすると起動しなくなります。

  • PointPalette.exe だけを別の場所へ移動・コピーする
  • resources フォルダの名前を変える、別の場所へ移す
  • resources フォルダの中身を削除する

デスクトップなどから素早く起動したい場合は、PointPalette.exe を右クリックして 「ショートカットの作成」を選んでください。ショートカットであれば、どこに置いても問題ありません。

展開は最後まで完了させてください

ファイル数が多いため、展開にはしばらく時間がかかります。 zip を開いただけの状態(zip の中を直接見ている状態)から実行しても正しく動きません。 必ず展開を完了させてから起動してください。

初回起動時に出る「Windows によって PC が保護されました」

ダウンロードした PointPalette.exe を初めて起動すると、 青い画面が表示されて起動が止まります。次のような内容です。

Windows によって PC が保護されました

Microsoft Defender SmartScreen は認識されないアプリの起動を停止しました。 このアプリを実行すると、PC が危険にさらされる可能性があります。

アプリ:PointPalette
発行元:発行元不明

ウイルスが見つかったという意味ではありません。 Windows は、インターネットから入手した実行ファイルのうち「まだ広く使われていないもの」に この画面を出します。PointPalette はお客様ごとにお渡ししているソフトのため、 この条件に当てはまります。

起動のしかた(2 クリック)

  1. 青い画面の中の 「詳細情報」 をクリックします。
  2. 下に現れた 「実行」 ボタンをクリックします。

これで PointPalette が起動します。 この画面が出るのは最初の 1 回だけで、2 回目からは何も表示されずに起動します (新しいバージョンをダウンロードしたときは、また表示されます)。

この画面が出ないこともあります

ダウンロードの方法や zip の展開に使ったソフトによっては、表示されずにそのまま起動します。 どちらでも問題ありません。

「実行」ボタンが出てこない場合

会社や役所で管理されている PC では、この画面から先へ進めないように設定されていることがあります。 その場合はお使いの PC の管理者にご相談ください。 必要であれば当社からも説明の資料をお出しします(17. お問い合わせ)。

アンインストール

展開したフォルダをそのまま削除してください。 レジストリやシステムフォルダを書き換えてはいないため、他に手順は必要ありません。

ライセンス情報や一時ファイルまで完全に消す場合は、次のフォルダも削除してください (エクスプローラーのアドレス欄に貼り付けると開けます)。

場所内容
%APPDATA%\PointPaletteライセンス情報(ライセンスキーと、解除を行った場合はその記録)
%LOCALAPPDATA%\PointPalette一時的な作業ファイル
%LOCALAPPDATA%\com.pointpalette.app画面表示の設定(はじめてガイドを表示済みかどうか、など)

3. 作業の流れ

  1. 読み込む(ファイルタブ)— LAS / LAZ / E57 を開きます。複数まとめて読み込んで1つに結合することもできます。
  2. 見る(右の表示パネル)— 色付けや視点を変えて、データの状態を確認します。
  3. 自動処理(処理タブ)— 地面抽出・ノイズ除去・重複点間引きを実行します。
  4. 手で仕上げる(編集タブ)— 自動処理で取りきれなかったところを、囲んで選択して分類・削除します。
  5. 保存・書き出し(ファイルタブ)— 作業を .pcproj に保存し、点群ファイルへ書き出します。
自動処理と手作業はどちらが先でも大丈夫です

自動処理をしても、手で付けた分類や削除は消えません。「処理してから手で直す」「手で直してから処理する」の どちらの順番でも成立するように作られています。

4. 画面の見方

場所内容
中央3D ビュー。点群が表示されます。
左パネルファイル / 編集 / 処理 / ライセンス の4タブ。同時に使わない機能を分けています。
右パネル表示(色付け・品質など) / 計測 / バッチ処理。見出しをクリックで開閉します。
画面上部の帯モードバナー。「囲んで選択中」など、いま何のモードかを常時表示します。Esc で解除できます。
画面下部ステータスバー。処理結果やエラーはここに出ます。
画面左上タイトル横の ? ボタンで「はじめてガイド」を開けます。

5. 視点の操作

操作動き
左ドラッグ/中ドラッグ回転
右ドラッグ平行移動(パン)
ホイール拡大・縮小
ダブルクリックその位置を中心にする(注視点の移動)
WASD / 矢印キー 前後・左右に移動。Shift を押しながらで 4 倍速。

右の表示パネルにある 上 / 前 / 横 / 全体 ボタンで、真上・正面・真横・全体表示にすぐ切り替えられます。

キーボード移動が効かないとき

次の場合、WASD と矢印キーの移動は意図的に無効にしています。

  • 投影が「オルソ」のとき — オルソ(平行投影)には遠近が無いため、視線方向へ移動しても絵が変わらないからです。 オルソで寄りたいときはホイールを使ってください。
  • 「囲んで選択」でドラッグしている最中
  • 時間のかかる処理を実行している最中

無効になっているときは、その理由が画面下部のステータスバーに表示されます。

6. 点群を読み込む

ファイルタブの 📥 新しく始める(インポート) から読み込みます。作業の続きから再開する場合は 📂 続きから開く (.pcproj) を使います。

対応する形式

形式読み込み書き出し
LAS (.las)
LAZ (.laz)
E57 (.e57)○(注意あり
COPC (.copc.laz)
PointPalette プロジェクト (.pcproj)○(保存)

E57 で書き出すと、座標系(CRS)が失われ、分類も相手のソフトによっては読み取れません。 詳しくは 12. 保存と書き出し をご覧ください。

ファイルを複数選ぶと、まとめて 1 つの点群に結合して読み込めます。

緯度経度(度単位)の座標系は対象外です

平面直角座標系や UTM のように、座標の単位がメートルのデータが対象です。 緯度経度のまま記録されたデータは、読み込み時にお断りするようにしています。 他のソフトで平面直角座標系などに変換してからお使いください。

他のソフト独自の項目(ExtraBytes)は読み込み時に取り除きます

PointPalette が扱うのは、点群の標準仕様(ASPRS LAS)で決められている項目だけです。 ソフトメーカーが独自に追加した項目は取り除いて読み込みます。たとえば次のようなものです。

  • CloudCompare … 複数の点群を結合したときに付く Original cloud index
  • Agisoft Metashape … 信頼性を表す Confidence
  • RIEGL 系ソフト … パルス偏差を表す Deviation

こうした項目が見つかったときは、読み込みを始める前に確認のメッセージが出ます。

PointPalette は点群の標準仕様で点群を扱うため、独自項目を引き継げません。 そのため、独自項目が必要な作業には向きません。 その項目を使う予定がある作業は、独自項目に対応したソフトで先に済ませておくことをおすすめします。

読み込んだ元のファイルには手を加えません。 PointPalette は読み込んだ内容から作業用のデータを新しく作るだけなので、 元のファイルはそのまま残ります。あとで独自項目が必要になったときは、元のファイルを開き直してください。

座標・色(RGB)・反射強度・種別(クラス)・GPS 時刻などの標準項目はそのまま保持します。 取り除かれるのは独自項目だけで、書き出したファイルは他の点群ソフトで問題なく開けます。

なお、.copc.laz を 1 ファイルだけ読み込む場合は変換せずにそのまま取り込むため、 独自項目も残ります(この場合は確認のメッセージも出ません)。

大きなファイルは時間がかかります

読み込みでは、表示を高速にするための内部データを作り直しています。データが大きいほど時間がかかります。

開発機(数年前のミドルクラスのデスクトップ/メモリ 32GB)での実測例:

  • 約 2.2 億点 … 約 6 分
  • 約 12.5 億点(4 ファイルを結合)… 約 61 分

読み込み中はいつでも中断できます。中断してもデータや作業中のファイルが壊れることはありません。

また、読み込み中は作業用の一時ファイルを作るため、ディスクの空き容量も必要です。 足りないおそれがあるときは、実行前に確認のメッセージが出ます。

7. 表示を調整する

右パネルの 🖥 表示 セクションで調整します。表示の設定を変えてもデータそのものは変わりません。

項目内容
色付けRGB(写真の色) / 高さ / 反射強度 / 単色 / 分類 の5種類。
配色「高さ」のときの色の並び。レインボー / Viridis / 地形風。
高さ・強度の範囲二重スライダーで色を割り当てる範囲を絞れます。「自動」でデータ全体の範囲に戻ります。
点サイズ点の描画サイズ。まばらなデータは大きめにすると見やすくなります。
点タイプ固定=どこも同じ大きさ。可変近づいて点がまばらに見えてきた場所だけ、点が大きくなります。 すき間が埋まって面のように見えるので、近くを覗き込むときに見やすくなります。よく見えている中景・遠景の見え方は変わりません。
点の形四角(既定)/。点を大きめにしたときに、丸のほうが粒の重なりが自然に見えます。 点が小さいうちは見た目は変わりません(そのぶん描画の負担だけ増えるので、既定は四角です)。
表示品質左に寄せるほど粗く軽く、右に寄せるほど精細で重くなります。動作が重いときはここを下げてください。
いちばん右まで寄せると、画面の解像度そのままで描きます。 Windows の「拡大縮小とレイアウト」を 175% 以上にしている場合、ここまで寄せると点群のにじみが取れます (150% 以下の設定では、いちばん右にしても見え方は変わりません)。
陰影凹凸を分かりやすくする陰影づけ(EDL)。強さも調整できます。
投影パース(遠近あり・人の目に近い) / オルソ(遠近なし・図面的で、真上から見ると平面図になります)。
座標軸ガイド画面隅の向き表示。
動作が重い・読み込みが進まないときは「表示品質」

PointPalette は、見えている範囲を優先して段階的に読み込みます。表示品質を上げるほど一度に扱う点が増え、 メモリと描画の負担が大きくなります。カクつく・いつまでも粗いままといった場合は、 表示品質を下げると改善します。書き出すデータの品質には影響しません。

8. 点を選ぶ

編集タブの「選ぶ」で操作します。

ボタン/操作動き
囲んで選択ドラッグで自由な形に囲みます。囲むたびに選択が追加されていきます(毎回リセットされません)。
選択解除(なぞる)なぞった部分を選択から外します。
Alt を押しながら一時的に反対の動作になります(選択中なら解除、解除中なら選択)。
選択反転選んでいる点と選んでいない点を入れ替えます。
選択クリア選択をすべて解除します。

選択オプション(奥行き / 反射強度 / 箱で絞る)

「▸ 選択オプション」を開くと、囲んだ範囲をさらに絞り込む3つの条件が使えます。

条件内容使いどころ
奥行きで絞るカメラから見て手前〜奥の、指定した範囲の点だけを対象にします。 スライダーは手前ほど細かく動きます(手前は点が密で、少し動かすだけで見え方が大きく変わるためです)。 手前の柵と奥の建物が重なって見えるとき、奥だけを選びたい場合。 すぐ目の前にある 1 本の木だけを切り出す、といった細かい調整もできます。
反射強度で絞る点が持つ「光の反射の強さ」の値で絞ります。 材質によって値が違うため、木の幹と葉のように見た目が似た点を分けやすくなります。
箱で絞り込む3D の箱を置き、その中の点だけを表示・選択します。箱は移動・回転・拡大縮小できます。 薄い箱にすれば「断面」として使え、手前の障害物を避けて奥だけを選べます。
「点が選べない」と思ったら

次のいずれかが原因であることがほとんどです。

  • その種別が非表示になっている — 表示されていない点は選択されません(編集タブ下部の種別一覧の で確認)
  • その種別がロックされている — 一覧のが掛かった種別は、間違って選ばないよう選択の対象から外れます
  • 選択オプションが ON のまま — 奥行き・反射強度・箱のいずれかで絞り込まれたままになっていないか確認してください

9. 分類する・削除する

点を選んだあと、「分類先」から種別を選んで ✔ 選択した点を分類 を押します。

分類先と、実際に記録される番号

画面の表示ASPRS クラス備考
未分類1
地面2
下草・低木3造園分野の呼び方に合わせています。高さの境目に決まりはありません。
中木4
高木5
建物・構造物6
水部9
送電線・配電線14
ノイズ7
削除済み64後から元に戻せます
重複点65重複点間引きの結果
分類先は「よく使うクラス」に絞っています

ASPRS 標準には数十種類のクラスが定義されていますが、分類先として選べるのは上記のものだけです。 すべてを並べると目的の種別を探すのが大変になるため、実務でよく使うものに絞りました。

上記に当てはまらないクラス(鉄道、道路、橋梁など)が元のデータに含まれている場合でも、 その情報が失われることはありません。 種別一覧には「その他」としてまとめて表示され、 表示の切り替えやロックは行えます。書き出すときも元の番号のまま保たれます。 ただし、手動で点をそれらのクラスに割り当てることはできません。

植生を 3 段に分ける基準は自由です

日本の造園分野では 低木=2〜3m 以下/中木=3〜5m/高木=5m 以上 で分けることが多いようですが、 これは慣習であって決まりではありません(国際規格の ASPRS も高さを定めていません)。 樹木を細かく扱わない場合は、すべて「高木」にまとめても問題ありません。

削除について

PointPalette の「削除」は、点を消してしまうのではなく種別を『削除済み』に変える操作です。 画面からは見えなくなりますが、データの中には残っています。

ここまでの編集を確定(表示が重くなってきたら)

PointPalette は「どこをどう編集したか」を 1 件ずつ覚えています。この作りのおかげで いつでも元に戻せるのですが、編集を重ねるほど、画面を動かしたときに点を表示し直す作業が増えて だんだん重くなっていきます。

そこで、編集タブの下にある 「✔ ここまでの編集を確定」 を押すと、それまでの編集を 点群そのものへ書き込んでひとまとめにします。表示は元の速さに戻ります。 編集の内容は変わりません(見た目も書き出す結果も、確定の前後で 1 点も変わりません)。

自動処理でも同じことが起きています

地面抽出・ノイズ除去・重複点間引きを実行すると、それまでの手作業も一緒に点群へ書き込まれます (だから処理のあとは表示が軽くなります)。「ここまでの編集を確定」は、これを 自動処理をせずに単独で行うためのものです。

同じファイルを2人で開いたとき(読み取り専用)

作業ファイル(.pcproj)を共有フォルダや NAS に置くと、同じファイルを2人が同時に開けてしまいます。 そのまま両方が保存すると、あとから保存した方で相手の作業が消えたり、ファイルが壊れたりします。

これを防ぐため、PointPalette はファイルを開くときに「いま誰かが開いていないか」を確かめます。 すでに誰かが開いていた場合は、下のように選べます。

相手の PC の状態までは分かりません

他の PC が開いている場合、その PointPalette がまだ動いているかどうかは、こちらからは確認できません。 しばらく応答がありませんと表示されたときは、すでに閉じられている可能性が高いのですが、 まだ編集中の可能性も残ります。心当たりがなければ、読み取り専用で開くか、相手に確認してください。

なお、アプリが強制終了した場合、開いていた記録がファイルの隣に残ることがあります。 同じ PC からであれば自動で判断して解除します。

見慣れないファイルが増えることがあります

開いている間だけ、作業ファイルの隣に 「(ファイル名).pcproj.lock」 という小さな隠しファイルを作ります。 閉じると自動で消えます。お客様に作業ファイルをお渡しするときは、このファイルは不要です (付いてきても無視されますし、消しても問題ありません)。

種別(クラス)一覧

編集タブの下部に、そのデータに実際に含まれている種別だけが一覧表示されます。

なお、意味の近い一部のクラスは同じ行にまとめて表示しています。該当する行が無いクラスは 「その他」にまとめられます。まとめて表示していても、ファイルに記録される番号は元のまま保たれます。

10. 自動処理

処理タブから、地面抽出ノイズ除去重複点間引き の 3 つを実行できます。 まず自動処理でおおまかに片付け、残りを手作業で仕上げるのが基本的な進め方です。

3 つに共通する大事な性質

自動処理を行うと、それ以前の手作業は個別には戻せなくなります

手で付けた分類・削除は保持されますが、処理結果とひとまとまりになるため、 Ctrl+Z(↶ 元に戻す(分類/削除))では戻せなくなります。 「↶ 処理を元に戻す」で、処理ごとまとめてやり直す形になります。

10-1. 地面抽出

地面と思われる点を自動で見つけて「地面」に分類します。方式は 2 つあります。

方式何をしているか向いているデータ
標準(SMRF) 窓を少しずつ大きくしながら「地面らしい面」を推定し、その面から一定の高さ以内にある点を地面とみなします。 一般的な地形。まずはこちらから。
下草に強い(CSF) 点群を上下逆さにして、上から「布」をかぶせるように地面の形を求め、布に近い点を地面とみなします。 草地や下草の多い場所。

プリセットの中身(標準/SMRF)

プリセットwindow (m)slopethreshold (m)cell (m)
標準180.150.51.0
平地・宅地180.100.451.0
傾斜地160.350.71.0
森林160.200.451.0
都市330.150.51.0
項目意味と効き方
window地面でない“かたまり”をどのくらいの大きさまで取り除くかの目安。大きくすると建物や樹木など大きな物も除外できますが、大きすぎると本当の地形の起伏まで削れます
slope地面が持ちうる傾きの許容。大きくすると急斜面も地面として残せますが、大きすぎると壁や斜めの物まで地面に混ざります。
threshold推定した地面から、この高さ以内を地面とみなします。大きくすると低い草も地面に含まれやすくなります。
cell地面を推定する格子の 1 マスの大きさ。小さくすると細かい地形に追従しますが遅く、ノイズに敏感になります。

プリセットの中身(下草に強い/CSF)

プリセット布の間隔 (m)布の硬さthreshold (m)hdiff (m)
下草・草地1.030.10.3
標準1.030.50.3
森林(起伏あり)1.020.150.3
傾斜地1.010.20.3
項目意味と効き方
布の間隔かぶせる布の網目の細かさ。小さくするほど地形に細かく追従しますが、処理が重くなります。
布の硬さ1=急斜面 / 2=起伏のある地形 / 3=平坦地
threshold布からこの距離以内を地面とみなします。草地ではここが要になります(下記の注意を参照)。
hdiff隣り合う点の高さの差の許容。地面と地物の境目の判定に効きます。
注意1:地面抽出の前にノイズ除去をかけないでください

「先にノイズを消してから地面を取るほうが綺麗になりそう」と考えたくなりますが、結果が悪くなります。

樹冠と地面の間には、まばらではあるものの実在する点(下草や、枝葉の隙間から届いた反射)があります。 ノイズ除去はこれを「周囲から浮いている点」と判断して消してしまうため、 データが「木の上」と「地面」のきれいな 2 層に分離してしまい、地面の推定が狂います。

ノイズ除去は地面抽出のあとに実行してください。

注意2:地面より低い異常点が「地面」になることがあります

地面の推定は、各マスの中でいちばん低い点を手がかりにします。そのため、 レーザーの多重反射などで地面より下に出てしまった点は、地面と判定されやすい性質があります。

気になる場合は 「下方の異常点を除外」 にチェックを入れてください。地面より極端に低い点だけを狙って 取り除きます。ただし処理時間は増えます(既定はオフです)。

注意3(CSF):threshold が大きいと下草が地面に混ざります

地面から下草の上面まで点が詰まっているデータでは、threshold の厚みの分だけ下草が地面に含まれてしまいます。 草地では threshold を小さく(10cm 程度)すると下草が落ちますが、そのぶん地面の点も薄くなります。 「下草・草地」プリセットはこの考え方で作ってあります。

進め方のおすすめ

いきなり細かい設定をいじらず、プリセットを選んで実行 → 結果を見る → 方式やプリセットを変えて試す という進め方が確実です。「↶ 処理を元に戻す」で 1 つ前に戻せるので、気軽に試してください。

10-2. ノイズ除去

周囲からポツンと離れて浮いている点(外れ値)を見つけて「ノイズ」に分類します。 判定はとても単純で、「決めた半径の球の中に、決めた数だけ点があるか」だけを見ています。

たとえば「半径 10cm の球の中に、自分以外の点が 5 点未満しか無ければノイズ」といった具合です。

ノイズ除去は、3 つの自動処理の中でもっとも時間がかかります

地面抽出や重複点間引きが数分で終わるようなデータでも、ノイズ除去だけは桁違いに長くかかることがあります。 点が密なデータでは、1 時間以上かかっても終わらないこともあります。

これは PointPalette に限った話ではなく、この方式(半径内の点数を数える方法)を採る点群ソフト共通の性質です。 時間を左右するのは点の総数よりも「半径の球に何点入るか」で、点が密なデータほど不利になります。

長引くときの対処は下の注意1をご覧ください。

プリセット

「データの種類」で半径が、「除去の強さ」で最小点数が決まります。

データの種類半径 R想定
航空レーザー0.5 m飛行機やヘリから測ったもの(点はまばら)
UAV レーザー0.3 mドローンから測ったもの
SLAM・地上型0.10 m手持ち・車載・三脚のスキャナ(点がとても密)
除去の強さ最小点数 N
3
5
8
注意1:半径を大きくすると、処理時間が急激に伸びます

この処理の重さは、球の中に入る点の数でほぼ決まります。半径を広げると球に入る点が一気に増えるため、 半径を 2 倍にすると処理時間はおよそ 4 倍(半径の 2 乗で効きます)になります。

一方、最小点数はいくら大きくしても処理時間はほとんど変わりません。

したがって、強さの調整は「除去の強さ(最小点数)」で行うのが得です。 半径は、まず「データの種類」を選んだときの値のままでお試しください。

ただし、点がとても密なデータでは、既定の半径のままだと終わらないことがあります。 「データの種類」の半径は一般的な密度を想定した値です。それより桁違いに密なデータでは 球に数百点も入ってしまい、現実的な時間で終わりません。 処理が長引いた場合は、中断して半径を小さくしてから再実行してください (実例:とても密な SLAM データで、既定の 0.10 m を 0.03 m にすると、 球に入る点数がおよそ 1/17 になりました)。時間がかかっているときは画面にも同じ趣旨の案内が出ます。

半径を変えると、速さだけでなく「何をノイズと見なすか」も変わります。 半径を小さくするとより近くだけを見て判断するため、ノイズと判定される点は増えます。 結果は表示して確かめ、行き過ぎていれば「↶ 処理を元に戻す」でやり直してください。

注意2:最小点数を大きくしすぎると、ほとんどの点がノイズになります

最小点数は、その半径の中に普段入っている点数より十分に小さくしてください。

実際の例として、半径 1.0m の球に平均 13 点しか入らないデータで最小点数を 60 にしたところ、 200 万点のうち 199 万点以上がノイズ判定になりました。半径と最小点数は連動して考える必要があります。

対象になるのは「まだ分類されていない点」だけです

すでに地面と判定された点、手で分類した点、削除済みの点はノイズ除去の対象になりません。 意味のある点をノイズで塗りつぶさないための仕様です。

また、いきなり消さずに「ノイズ」に分類するだけなので、表示して確認してから手動で削除できます。

10-3. 重複点間引き

同じ場所を重ねてスキャンしたときにできる、ほぼ同じ位置の点を間引いて 1 点だけ残し、データを軽くします。

空間を「判定距離」の大きさのマス目に区切り、各マスに 1 点だけ残すという方法です(既定は 0.01m = 1cm)。

判定距離を大きくしすぎると、細部の形が失われます

判定距離はマス目の大きさなので、大きくするほど点は減りますが、そのぶん形状の細かさも失われます。 まず 1cm 程度の小さめの値から試し、足りなければ少しずつ大きくするのが安全です。

10-4. 大きなデータを処理するとき

データが大きい場合、PointPalette は自動的に処理範囲を分割して、メモリに収まる単位で順番に処理します。 利用者側で設定していただくことは何もありません。

開発機(数年前のミドルクラスのデスクトップ/メモリ 32GB)での実測例:

点数処理所要時間メモリ使用量のピーク
約 2.2 億点地面抽出約 24 分約 14 GB
約 12.5 億点地面抽出約 4 時間約 27 GB

実際の時間はデータの密度や設定によって大きく変わります。あくまで目安としてご覧ください。

メモリが足りないときの動き
  • 実行前に必要量と空き容量の見込みを表示し、続けるかどうかを確認します
  • 処理中にメモリが逼迫してディスクへの退避(スワップ)が始まった場合は、 その旨を画面に表示します。黙って何十倍も遅くなるのを避けるためです。 処理は自動では止めませんので、中断するかどうかはご自身で判断してください
  • 重い処理の実行中は、表示側が使っているメモリを処理側へ譲るようになっています

11. 計測

右パネルの 📏 計測 から、4 種類の計測ができます。左クリックで点を指定します。

種類測るもの
直線2 点間の直線距離(3 次元)
高低差2 点間の高さの差
水平2 点間の水平距離(高さを無視した距離)
指定した 1 点の座標

数値は元データの座標系そのままの値(真座標)で、mm 単位まで表示します。 計測中も中ドラッグで回転・右ドラッグでパン・ホイールでズームができます。

計測結果は保存されません。 .pcproj にも記録されないため、必要な値はその場で控えてください。

12. 保存と書き出し

作業を保存する(.pcproj)

💾 現在のデータと作業を保存 で、点群データ・編集内容・分類・視点をまとめて 1 つの .pcproj ファイルに保存します。

保存したかどうかは、保存ボタンの下に出ています

● 未保存の変更があります … まだ保存していない編集があります。
✓ 保存済み … いまの内容はファイルに入っています。

「さっき保存したかどうか」を思い出せなくなったときは、ここを見てください。 一度も保存していないうちは何も表示されません。

保存に時間がかかるとき

共有フォルダや NAS に置いた作業ファイルは、保存に数秒かかることがあります。 時間がかかりそうなときだけ、経過時間の画面が出ます。 保存の途中で中断することはできません(書きかけのファイルが残らないようにするためです)。 しばらくお待ちください。

保存している間に編集したとき

保存しました(保存中の編集はまだ入っていません。もう一度保存してください)」と 表示されることがあります。保存を始めた時点までの内容がファイルに書かれ、 そのあとに行った編集は入っていません。

● 未保存の変更があります も出たままになりますので、もう一度保存してください。 そのまま閉じようとした場合も、保存するかどうかを確認する画面が出ます。

点群ファイルへ書き出す

編集を反映した点群を、COPC / LAS / LAZ / E57 のいずれかで書き出します。

点を削除したのに、書き出したファイルが大きくなることがあります

不具合ではありません。点群ファイルには「点の記録形式」を表す番号(PDRF)があり、 PointPalette は内部形式の都合上、この番号を 6〜8 のいずれかに揃えます。

元のファイルがそれより古い形式(0〜5)だった場合、1 点あたり数バイトずつ記録が長くなります。 削除した点数が少ないと、この増加分のほうが上回ってファイルが大きくなります。

対策:LAZ 形式で書き出すと、ほぼ回避できます(増えた分は圧縮でほとんど消えるため)。 元のファイルがもともと PDRF 6〜8 だった場合は、この現象は起きません。

書き出しは一時ファイルへ書いてから置き換える方式なので、途中で中断しても 既存のファイルが壊れることはありません。

E57 で書き出すときの注意

E57 は、点の位置・色・反射強度を他のソフトへ渡すための形式です。次の 2 点にご注意ください。

1. 座標系(CRS)は保存できません

E57 という形式そのものが座標系を持たないため、書き出すと座標系の情報が失われます。 測量成果の納品には COPC / LAS / LAZ をお使いください。

2. 分類は書き出しますが、読み取れるソフトが限られます

PointPalette は分類を E57 ファイルに書き込んでいます。ただし E57 の標準仕様では分類の記録方法が決められていないため、 読み取れるかどうかは相手のソフト次第です。

当社で確認した範囲では、CloudCompare(Windows 版 v2.13.2)では読み取れませんでした。 位置・色・反射強度は正しく読み込まれ、分類だけが失われます。

分類を確実に相手へ渡したい場合は、LAS / LAZ / COPC をお使いください。 これらは分類を国際標準(ASPRS)の方法で記録するため、他社の点群ソフトでも正しく認識されます。

書き出した E57 を PointPalette で読み直せば、分類は残っています

分類はファイルの中に確かに書き込まれているので、 PointPalette で読み込み直すと、書き出したときの分類がそのまま復元されます。 作業ファイル(.pcproj)を消してしまった場合でも、 書き出した E57 から分類ごと読み直せます。

13. バッチ処理

右パネルの ⚙ バッチ処理 から、時間のかかる作業を複数ファイルまとめて実行できます。

1 件ずつ順番に処理します。途中で中断しても、残りは「待機」の状態に戻るので、あとから再開できます。 大量のファイルを扱うときは、就業後や昼休みに走らせておく使い方が便利です。

バッチ処理は、まとめて流している途中で手が止まらないよう確認のメッセージを出しません。 他のソフト独自の項目(6. 点群を読み込む)があったファイルは、 一覧の結果に 独自属性を除外 と表示されます。

14. ライセンス

試用版でできること

ライセンスを登録していない状態でも、次の操作はすべてお試しいただけます。

保存(.pcproj)と書き出しだけが製品版の機能です。

ライセンスの登録

  1. 左パネルの 🔑 ライセンス タブを開きます。
  2. 表示されているマシンコード(例 1F3C-5E49-CB0D-D76A)を「コードをコピー」でコピーし、 ご購入手続きの際にお知らせください。
  3. お送りするライセンスファイル(.key)を、「ライセンスファイルを登録…」から読み込みます。
ライセンスの形態
  • 1 台の PC につき 1 ライセンスです(マシンコードに紐づきます)。 同時にお使いいただけるのは 1 台です
  • 認証にインターネット接続は不要です。オフラインのまま検証します
  • マシンコードは、PC の識別情報を復元できない形に変換した文字列です。 この値から個人情報や PC の内容が分かることはありません
  • 別の PC へ移し替えられます(下記)。 1 年あたり 2 回まで、ご購入日から 5 年間は無償です

別の PC へ移す(PC の買い替え・OS の入れ直し)

PC を買い替えたときや Windows を入れ直したときは、マシンコードが変わるため、 新しいライセンスが必要になります。次の手順で移し替えてください。

  1. 今までお使いの PC で、🔑 ライセンス タブの 「このライセンスを解除…」を押します。
  2. 確認の画面で「はい」を選ぶと解除され、解除コード(例 AAA0-1A85-00E5-BF97)が表示されます。
  3. この解除コードと、新しい PC のマシンコードを弊社へお知らせください。
  4. 新しいライセンスファイルをお送りしますので、新しい PC で登録してください。
解除するとどうなりますか
  • 解除した PC は試用版に戻ります(保存・書き出しができなくなります)。 読み込み・編集・計測はそのままお使いいただけます
  • 作成済みのデータには影響しません。 .pcproj や書き出したファイルはそのまま残ります
  • 解除コードは、あとからでも同じ画面で確認できます。 メモを取り忘れても、アプリを再起動しても大丈夫です (同じ PC に新しいライセンスを登録すると、役目を終えたコードなので表示は消えます)
  • 解除したライセンスは、その PC では登録し直せません。 同じ PC で再びお使いになりたい場合は、お問い合わせください (無償で再発行します。移し替えの回数にも数えません)
PC が壊れてしまい、解除できない場合

解除の操作ができないときは、そのままお問い合わせください。事情をうかがったうえで、 新しい PC 用のライセンスを発行します。解除コードが無いと移せない、ということはありません。 (この場合も、下記の回数・期間の扱いは同じです。)

移し替えは 1 年あたり 2 回まで無償で、無償での対応は ご購入日から 5 年間です。これを超える移し替えは、 ライセンス再発行手数料 11,000 円(税込)/件を申し受けます。 なお、この期間を過ぎても、ご登録済みのライセンスが使えなくなることはありません。 誤って解除された場合の同じ PC への再発行は、回数に数えず無償です。 詳しくは 利用規約第 2 条の 2 をご覧ください。

15. 困ったときは

起動しようとすると青い画面が出て、起動できない

「Windows によって PC が保護されました」という画面であれば、 「詳細情報」→「実行」の順にクリックすると起動できます。ウイルスが見つかったという意味ではありません。 詳しくは 2. 導入(インストール) をご覧ください。

動作が重い・カクつく

右パネル「表示」の 表示品質 スライダーを左に動かしてください。一度に扱う点の数が減り、動作が軽くなります。 書き出すデータの品質には影響しません。

点サイズを小さくする、陰影をオフにすることでも軽くなります。

いつまでも粗いまま/読み込みが進まない

横方向を向いて奥まで点群が続いているときなど、一度に表示すべき範囲が広いと読み込みに時間がかかります。 表示品質を下げると収まります。真上を向く(「上」ボタン)と表示範囲が狭まるため、すぐ精細になります。

点を削除したのに、書き出したファイルが大きくなった

不具合ではありません。元のファイルの記録形式によっては、1 点あたり数バイトずつ記録が長くなるためです。 LAZ 形式で書き出すとほぼ回避できます。 詳しくは 12. 保存と書き出し をご覧ください。

他のソフトで付けた独自の項目が、書き出したファイルから消えている

仕様です。PointPalette は点群の標準仕様(ASPRS LAS)で点群を扱うため、独自項目を引き継げません。 そのため、独自項目が必要な作業には向きません。 該当する項目があるときは、読み込みを始める前に確認のメッセージでお知らせしています。

読み込んだ元のファイルには手を加えていませんので、その項目が必要になったときは 元のファイルを開き直してください。詳しくは 6. 点群を読み込む をご覧ください。

E57 で書き出したら、他のソフトで分類が表示されない

分類はファイルに書き込まれていますが、E57 の標準仕様では分類の記録方法が決められていないため、 読み取れるかどうかは相手のソフト次第です(CloudCompare Windows 版 v2.13.2 では読み取れませんでした)。

分類を確実に渡すには LAS / LAZ / COPC で書き出してください。 なお、その E57 を PointPalette で読み直せば分類はそのまま残っています。 詳しくは 12. 保存と書き出し をご覧ください。

ノイズ除去がいつまでも終わらない

半径が大きすぎる可能性が高いです。中断ボタンで止め、半径を小さくしてから実行し直してください。 半径を 2 倍にすると処理時間はおよそ 4 倍になります。

除去の強さを上げたい場合は、半径ではなく「除去の強さ(最小点数)」で調整してください。 こちらは大きくしても処理時間はほとんど変わりません。

地面抽出の結果に納得がいかない

次の順で見直してみてください。

  1. 先にノイズ除去をかけていませんか。 地面抽出は最初に実行してください(10-1 の注意1)
  2. プリセットを地形に合わせて変える(傾斜地・森林・都市など)
  3. 方式を切り替える(下草が多いなら「下草に強い(CSF)」)
  4. 地面が取れすぎる/取れなさすぎる場合は、詳細設定の threshold を調整する

試すたびに「↶ 処理を元に戻す」で戻せます。

点が選択できない

その種別が非表示になっているか、ロック(鍵)されている可能性があります。 編集タブ下部の種別一覧を確認してください。

「選択オプション」の奥行き・反射強度・箱による絞り込みが ON のままになっていないかも確認してください。

削除した点を元に戻したい

削除は「削除済み」という種別に変えているだけなので、元に戻せます。

  1. 編集タブの種別一覧で「削除済み点」の をクリックして表示する
  2. 戻したい点を囲んで選択する
  3. 「分類先」で戻したい種別を選び、「✔ 選択した点を分類」を押す

直前の操作なら Ctrl+Z のほうが簡単です。

緯度経度のデータが読み込めない

座標の単位が「度」のデータは対象外です。平面直角座標系や UTM など、 単位がメートルの座標系に変換してからお読み込みください。

「メモリが不足するおそれ」と表示された

表示品質を下げる、他のアプリケーションを閉じる、といった対応で改善する場合があります。

そのまま続行することもできます。処理中にメモリが足りなくなった場合は画面に表示されますので、 中断するかどうかをご判断ください。

保存・書き出しのボタンが押せない

試用版では保存と書き出しがご利用いただけません。ライセンスを登録するとお使いいただけます。 詳しくは 14. ライセンス をご覧ください。

PC を買い替えた/Windows を入れ直した

マシンコードが変わるため、新しいライセンスが必要です。 今までの PC が使える場合は、そちらで「このライセンスを解除…」を押し、 表示される解除コード新しい PC のマシンコードをお知らせください。 手順は 別の PC へ移す をご覧ください。

PC が壊れて解除できない場合も、そのままお問い合わせください。 解除コードが無くても移し替えできます。

誤ってライセンスを解除してしまった

お問い合わせください。同じ PC 用に無償で発行し直します (移し替えの回数には数えません)。 (解除したライセンスファイルは、その PC では登録し直せない仕組みになっています。)

作成済みの .pcproj や書き出したファイルには影響しません。

作業中に誤ってアプリを閉じてしまいそう

保存していない編集がある状態で「開く」「終了」しようとすると、 保存する / 破棄する / 取り消す の 3 択が表示されます。誤って作業が消えることはありません。

16. 動作環境

ご購入前の確認にお使いください。まずは無料の試用版で、お手元の PC と実際のデータでお試しいただけます下記)。

項目内容
OSWindows 10 / 11(64bit)
必要なランタイム Microsoft Edge WebView2 ランタイム(Windows に標準で入っています。詳しくはこちら
メモリ 8GB 以上(数千万点程度まで)/16GB 以上推奨/数億点以上を扱う場合は 32GB 以上
グラフィック 内蔵グラフィックスでも動作します。グラフィックボードがあると大きなデータで快適です詳しくはこちら
ディスク大きなデータを読み込む際に、一時的な作業領域が必要です
インストール不要。フォルダを任意の場所に置いて実行してください
ネットワーク 不要。点群の処理はすべてオフラインで完結します(このヘルプだけはオンラインです

Microsoft Edge WebView2 ランタイムについて

PointPalette は画面の描画に、Windows 標準の WebView2 ランタイムを使っています。 そのため、このランタイムが入っていない PC では起動しても画面が表示されません。

起動しても画面が真っ白なとき

WebView2 ランタイムが入っていない可能性があります。 設定 > アプリ > インストールされているアプリ「Microsoft Edge WebView2 Runtime」があるかご確認ください。

無い場合は、Microsoft が無償で配布しているランタイムの導入が必要です。 PointPalette 自体はインストール不要ですが、このランタイムの導入には管理者権限が必要な場合があります。

インターネットに接続できない環境の場合は、オフライン用のインストーラーが Microsoft から提供されています。 情報システムご担当者へご相談ください。判断に迷われる場合はお問い合わせください。

グラフィックについて

内蔵グラフィックスでも動作します。そのうえで、扱うデータが大きくなるほどグラフィックボードの効果が出ます。 実測の目安は次のとおりです。

構成目安
ノート PC(4コア・メモリ 4GB・内蔵グラフィックス 約 1,000 万点まで実用的な速度で表示・編集できます
デスクトップ PC(8コア・メモリ 32GB・グラフィックボード搭載 10 億点を超えるデータでも滑らかに表示できます

※ いずれも当社の実測値です。データの密度や編集の量によって変わります。

表示が重いと感じたら、表示品質を下げてください。メモリの少ない PC でも、大きなデータの 全体を見てざっくり切り出すといった使い方は可能です。 ただし、細かい編集や大きなデータの書き出しには時間がかかります。

なお、地面抽出・ノイズ除去・重複点間引きの速度はグラフィックではなく CPU とメモリで決まります。 大きなデータを処理される場合は、グラフィックボードよりもメモリ容量をご優先ください。

ネットワークについて

点群の読み込み・編集・処理・書き出し、そしてライセンスの認証まで、すべてオフラインで動作します。 お客様の点群データが外部に送信されることはありません。インターネットに接続していない 閉じたネットワークの PC でもそのままお使いいただけます。

このヘルプだけはオンラインにあります

よくあるご質問や注意事項をつねに最新の内容に保つため、このヘルプと利用規約は当社サイト上に置いています。 アプリ内の「ヘルプ」ボタンからブラウザで開く仕組みです。

そのため、インターネットに接続できない PC ではヘルプを開けません。 必要な項目は、あらかじめ印刷するか PDF として保存してお使いください (ブラウザの印刷機能から PDF に保存できます)。アプリの動作そのものには影響しません。

まずは試用版でお試しください

PointPalette はライセンスを登録しなくても、そのまま試用版として無料でお使いいただけます。 製品版と同じものをダウンロードしていただき、そのまま起動するだけです。

ここまではすべて無料でお試しいただけます保存(.pcproj)と書き出しだけが製品版の機能です。 期間の制限はありませんので、お手元の PC と実際のデータで、動作と速度を確かめてからご判断ください。

ライセンスの登録方法や、PC を入れ替えるときの移し替えについては 14. ライセンスをご覧ください。

17. お問い合わせ

ご不明な点、不具合のご報告、ライセンスの再発行などは、下記までご連絡ください。

株式会社みてしる
お問い合わせフォーム:https://mite-shiru.co.jp/pointpalette_support/

不具合のご報告の際は、次の情報を添えていただけると調査がスムーズです。

大きなデータをお送りいただく前に、まずは上記の情報だけをお知らせください。 多くの場合、それだけで原因が分かります。

有償で承るもの

次のご要望は、別途お見積りのうえ有償で承ります。